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インプラントとは、さまざまな理由でご自分の歯を失ってしまった際に、人工歯根を入れて、正しい噛み合わせの機能を回復させる治療のことです。入れ歯やブリッジのように取り外してメンテナンスすることもなく、他の天然歯と同じようにお使いいただけます。インプラントは歯を失い、食事や会話を以前のように楽しめないなどのお悩みを解消出来る最新治療法です。

インプラント治療方法について

インプラントは人工歯根を埋め込むため手術が必要になります。手術と聞くと少し不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、インプラント治療を始める前には十分なカウンセリングを行い、患者様の不安や心配を取り除いてから治療を進めていきます。
また、精密検査をしっかり行い口内環境をきちんと把握した上で、患者様一人一人に合わせた治療をご提案していきます。ご希望やご予算などをおうかがいしながら患者様と一緒に治療法を選択していきます。一般的なインプラント手術は以下のような流れで行っていきます。

まずは患者様のお口の状態がインプラントに適しているか診断します。また、歯を失ってしまった原因を改めて見直します。例えば歯周病のために失ってしまったのなら、再度歯周病にならないためのケア方法を学ぶ必要があります。そしてインプラントを入れる際の注意点や患者様のご要望もお伺いして、治療計画を進めていきます。

専用のドリルを使用して、歯を失った部分にインプラントを埋め込むための穴を形成します。もちろん麻酔を行っていますので痛みはありません。
次に骨に開けた穴に人工歯根をしっかり固定して埋め込みます。そして開いた歯肉を上から閉じ、人工歯根を完全に埋没させて、骨とチタンがしっかり結合するのを待ちます。骨とチタンは数ヶ月間でしっかり結合します。その後、骨とチタンが結合したら、人工歯と連結するためのアバットメントという器具と仮の歯を装着し調節しながら、歯茎の治癒を待ちます。
その後、患者様に合わせた自然な人工歯を装着し、手術は終了となります。手術後はこれからの自宅でのメンテナンス法をご説明致します。なお、歯科医院での定期検診でインプラントのチェックも大切です。せっかく手に入れたインプラントですから大切にケアしていきましょう!

歯を失った際の治療法

歯を失った際の治療法として主にブリッジ、入れ歯、インプラントの3つが挙げられます。各治療法の特徴は異なり、メリット、デメリットも様々です。また、患者様のお口の状態によっても適合する治療法は異なってきます。
治療の選択は、まず患者様自身がしっかり治療について理解することが大切です。こちらでは3つの治療を比較しながらわかりやすく解説いたします。


審美性 ★★

違和感

★★

他の歯への負担


審美性

違和感

他の歯への負担

★★

審美性 ★★★

違和感

★★★

他の歯への負担

★★★
ブリッジは、両隣りの歯を削って土台を作り、橋渡しをするように欠損歯の代わりとなる人工の歯を入れて機能回復をさせる治療です。
入れ歯は、部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。部分入れ歯は、バネや留め金を周囲の歯に掛け固定し、総入れ歯は専用の接着剤や磁石で固定し、再び噛めるようにします。
インプラントは顎の骨に直接ネジを埋め込み、そのネジに人工の歯を装着する治療法です。
入れ歯に比べると床などがなく比較的装着しても違和感が少ない。
人工の歯の材料を周囲の歯に合わせて選択することが可能なため審美性が高い。
保険適用のものもあり経済的。
隣接する歯を削る必要がない。
ブリッジでは対応できない大きな欠損にも有効。
歯をすべて失った際にも対応出来る。
保険適用のものもあり経済的。
1本から全ての歯を失った場合まで柔軟に対応可能。
バネや床などが一切ないため、違和感がなく食事や会話を楽しめる。
噛む力は天然歯の約80%回復することが出来、硬いものもしっかり噛める。
隣の歯を削る必要がなく、周囲の歯に負担をかけない 。
見た目が天然歯に非常に近く審美性に優れている。

全部の歯を失った場合には対応できない。

ブリッジをしっかり固定するために、健康な場合でも隣接する歯を削らなければならない。
周囲の健康な歯に負担がかかり、将来的にその歯を失う可能性がある。
食べカスがつまりやすい。

周囲の健康な歯に負担がかかる。
噛む力が健全な状態に比べてかなり減少する。
取り外して手入れをする必要がある。
ズレたり、ガタつきやすい。
違和感を感じやすい。
食べカスがつまりやすい。
インプラントの顎の骨に埋め込む手術が必要。
長期間の治療になる。
全身の疾患がある場合には治療が出来ない事もある。
治療終了後も定期的な検診とメンテナンスが必要となる。
保険適用外でブリッジや入れ歯に比べると治療費が高い。