「いつまでも自分の歯でおいしく食事がしたい」、「年を取ってから入れ歯を入れたくない」とお考えの方にお勧めしたいのが、予防です。歯は治療すればその機能をとりあえず回復します。しかし、お口の健康にとって最も良いことは虫歯や歯周病を治す事ではなく、虫歯や歯周病にならない事です。ご自身の歯を一生涯健康に保つためには、正しい知識と定期的な検診やクリーニング等の予防ケアがとても重要です。
1~6ヶ月に1回、定期的に歯科医院で予防のメンテナンスを受ける事で、残存歯数が飛躍的に伸びるのです。歯は一度失うと二度と生えてくることはありません。ずっと健康的な自分の歯で美味しくごはんを食べたい方は、今から予防を始めましょう。
ブラッシングのポイント
虫歯予防は日頃のケアが大切です。歯磨きの際も正しいブラッシングをしなければ意味がありません。ポイントをおさえてしっかり磨きましょう!
1本1本丁寧に歯垢を取り除くことがブラッシングの目的です。鏡を持って目で確かめながら磨くと磨き残しが減ります。歯磨きは虫歯のできやすいところを重点的におこないましょう!上下の奥歯の噛み合わせの部分、歯と歯の間、歯と歯茎の境目が虫歯になりやすいと覚えておくとよいでしょう。
力を入れすぎない。ゴシゴシではなくサラサラとみがく。無理やりするより、奥まで楽に磨くことができます。
歯ブラシは鉛筆を持つようにして持ってください。そうすると自然と力が抜け、ちょうど良い力で磨くことができます。
歯と歯茎の間に、歯ブラシを45度程度の角度であて、細かく動かします。歯ブラシが1mm位の幅を往復するようなイメージで磨くと磨き残しも少なく、心地よいです。
歯ブラシの選び方
歯ブラシの取替え時期は、歯ブラシを背の方から見て毛先が柄からはみ出してきたら、取り替えの時期です。目安としては、月に1本位です。
PMTC
PMTCは歯科医師や歯科衛生士が専門の機具・機械を用い、歯磨きで落ちない歯の汚れをきれいにクリーニングすることです。毎日丁寧に歯を磨いても、歯と歯ぐきの細かい隙間の汚れは完全に取ることができません。プロのクリーニングで、ご自身の歯磨きだけでは磨くことが出来ない歯周ポケット(歯と歯肉の間のみぞ)内の歯の根をキレイに磨き上げて汚れを取り除きます。
PMTCは再石灰化を助け歯質を強くするとともに、汚れをつきにくくし、歯の延命効果も期待できます。また、虫歯や歯周病予防に効果があり、歯ぐきに炎症がある場合は腫れや痛みを抑えます。
|
|||||
|
|||||
|
|||||
|
|||||
|
|||||
定期的なメンテナンスが大事
歯の病気には初期の自覚症状が少なく、痛みに気づいたときには、病状が進行しまっているという場合が多く、症状が進行してからの治療は、病気になってしまった箇所だけではなく、周りの歯や周辺組織にも負担がかかり、歯の寿命にまで関わってきます。一度失った歯は元には戻りません。定期的にメインテナンスを続けていただくことが、歯を守っていくことにつながります。
当院では、予防歯科に力を入れ、口腔内のチェックや虫歯・歯周病の検査、定期健診、歯磨きや食生活の指導、唾液や噛み合わせの検査などを行い、患者様と一緒にお口の健康の維持を目指します。一生涯、自分の歯で噛むために、私たちと一緒に予防に取り組み、健康な歯を保ちましょう。